最近、なるべくネットショッピングを使わず実店舗で買い物をするようにしています。
どこでもいつでも買えるネットショッピングはめちゃくちゃ便利で、
コロナ禍だったことも言い訳に、ちょっと前までは自分も中毒かというくらい使っていたのですが。
今までクレジットカードを使いすぎていた、という個人的反省から、
しばらくは現金で生活しようと決めたこともあって実店舗へ行かざるを得ない、というのが
店舗へ行く大きな理由なのですが、
オンラインよりやっぱり楽しいな、と再認識するようになってきました。
ちなみに、私は「売り手とのコミュニケーションを楽しむ」タイプではないので、
実際はEC利用とほぼ同じ、目的買いに近いのですが、
それでも実際に買おうと思っているものを手に取ってみることで安心感が増すのと、
自分が買うもの以外も強制的に視野に入り、興味を惹かれることが多かったりで、
購買意欲をそそられる感覚があります。
ファッションに関して言えば、
ECだと同じブランド、同じセレクトショップで買う時は便利なのですが、
人間なので、どうしても「飽きる」。
なるべくトレンドに流されない、と自分で決めていても、
購入先のブランドはなんだかんだ影響を受け、
気づいたら自分の好みではなくなってしまっていた、ということもあったりして、
違うECサイトを覗きに行ったり。
もちろん、実店舗でも同様の心理になり得るとは思いますが、
改めて、オンラインって「惰性の購買行動」には向いているけど、
新しく選んでもらう「ブランドスイッチを狙う」ことには弱いんじゃないかなぁと感じます。
コロナ禍となり、「体験のオンライン化」は不可逆な流れと言われていましたが、
行動制限がなくなった今、もう一度オフライン・実店舗での体験を強化するというのも
戦略としては有効な気がします。
ちなみにコロナ関係なく、実際、一部のアパレルではオンラインで買えないようにすることで、
ブランド価値を保っているところもありますし。
一方、商品の探しやすさや生活者の意思決定にかかるストレス軽減という意味では、
やはりオンラインの方が優れていると思います。
それらを踏まえた上で、どう設計するか?が個性の出しどころ=差別化ポイントになりそうです。
「オンライン/オフライン双方の利点をうまく取り入れる」というような教科書的やり方だと、
結果、他と似たようなつくりになって差別化できなそうなので。
以上。